herohero12
長い苦難の末に、栄光のカーペットを歩く。
栄光のカーペットと言えば国際映画祭が有名ですが、調べてみると、そのカーペットの色にはバラエティがあって、代表的なレッドカーペット以外に、グリーンカーペットを使う祭典もあるとのこと。そんな色の違いは別にしても、一度でいいからカーペットを颯爽と歩いてみたいと思いませんか? だとしたら、このステージがおすすめです!
この herohero12 は、最下段の禁止ブロックが特徴的なステージとなっています。でも禁止ブロックが栄光のレッドカーペットというわけではなくて(赤いですけどね)、その禁止ブロックの上に、ゴールに向かって並べることになるジャンプ台とバルーンが本当のカーペット。そこを歩こうとするからには、長く困難な試練が待ち受けております。
終始悩まされるのは、おそらくジャンプ台とバルーンの配列でしょう。左から右へのオブジェ列のどこがジャンプ台でどこがバルーンなのか。並べ方を間違えばゴールと同じ高さに並ぶ雲の餌食になるのが見えていますが、ジャンプ台とバルーンのイメージを思い浮かべるのも至難の業です。必要なオブジェ数は2ケタに達するほど多いうえに、ジャンプ台―バルーンの配列が一つに絞り込めない部分まであって、アタマの中のオブジェ配列は、ゴールへの明瞭な像を結ぶことなく交錯と崩壊を繰り返すばかり。
配列をこっそりどこかにメモしておけば後はバルーンを落とすだけ? いえいえ、それで済むはずがありません。このステージで本当に難しいのは、必要なオブジェ配列を実現するための上段から下段へのオブジェ放り込みの手順です。落とせる場所は一か所に限られているのですが、下段から上段へ戻れる回数制限が非常にシビアな上に、そのルートは何本もあるので、どこから使えば良いのか悩みます。2か所のカギと扉も、それぞれにダミーの影がちらついて、紛れは増大する一方です。
私のプレイ時には、試行錯誤を続けること4時間、オブジェの落とし方に改良を重ねた末に、ようやく答えを見つけました。紛れの束の中にある細い細い正答は、意外性と緻密さを兼ね備えて、これぞパズルという手順です。そしてクリアしたステージを改めて見ると、ボール(とバリア)が一つも使われていないことに気づいて、ボール無しにここまでのステージが作れるものかと驚きました。
さて、herohero さんの作品群も、この12番をもって全ステージ突破となります。難易度も完成度も抜群の大傑作揃いで、本当に楽しませてもらいました(実は私は未クリアのステージがまだいくつかあるので楽しみは残っているのですが!)。どうもありがとうございます!!(水狂)
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