pinas7
ステージに使われている素材が究極的に簡素でありながら、内容の何と充実していることでしょう。
このステージに使われているのは、バルーンと、ジャンプ台、それから1セットのカギ扉。これだけです。バリアブロックは、このステージにおいてはカベと全く同じ働きをしますから、パズル的にはバリアは無いも同然です(たぶんデザインを良くするためにバリアを使っているのでしょう)。食べ物の表示欄に喩えてみれば、本ステージは、「原材料名:バルーン、ジャンプ台、カギ、扉」となります。(kuu10 さんがバレンタインチョコステージのときに使う表記法ですね^^ ) 。このシンプルさは、もしかして、みすてぃっく☆ばる~ん無印本編のステージ1に匹敵する?と思って調べてみると、ステージ1は「原材料名:バルーン、ジャンプ台、カギ、扉、ハシゴ(!)」。 驚いたことに、この pinas7 ほどにシンプルな素材で構成されているステージは、本編ステージには1つも無いことが判明しました。
それほどにシンプルでありながら、内容は非常に豊かです。まず所要時間が長い!私がプレイしたときの、スタートからクリアまでの所要時間が実に35分です。攻略にトータルでかかった時間のことではないですよ? クリアに至ったラストプレイ時に、ミスティアがスタートからゴールに到達するまで動いている時間が35分! 途中でかなり手間取ったプレイングでしたので短縮の余地は大きいとはいえ、最適手順でも20分ほどはかかると思われる長編となっています。
ゴールの位置は遥かに上空。ゴールにはジャンプ台で飛び上るとしても、それとは別に、扉を開けるための足場も要ります。扉を開けるということは、右側最上段経由で大量のオブジェを持ち込むしかない・・・。ということはステージ中央の、初期配置では何もない列を使って、少しずつ少しずつオブジェを持ち上げていく!?想像するだけで途方もない展開です。
平凡なやり方ではすぐに手詰まりになってしまいます。オブジェ1個の高さを1段上げるために、別のオブジェ2個の高さが1段下がる・・・みたいな展開に陥りがちです。そんなやり方では明らかに失敗、何とかしてオブジェ全体の高さを純粋に上げる方法を見つけましょう。巧いやり方があるものです。
やり方が分かってからも、単調な繰り返しではなく、ジャンプ台―バルーンの並びには細やかな注意を終始要します。オブジェを持ち上げていくための骨組みはとても美しい構造になっていて、これはぜひ皆さんご自身で体験してほしいと思います。そして1マス単位での細かなパズル要素は、ラストのラストまで。それをうっかりすると、私のように最後の最後で泣きを見ることになります!
みすばるの基本はバルーンとジャンプ台。その基本をひたすら突き詰めた先の、芸術的頂点といえるステージです。(水狂)
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