nemoro15 / 優先順位その2
さて、「nemoro14(優先順位1)」の続きである。
念のためにここまでの話を短くまとめておくと、自分と仕事とどちらが大事かという問いかけは優先順位の問題であり、正しい応答を行うにはパズル世界における優先順位の理解が有効であるとして、優先順位の基本問題をご紹介したところまでであった。
今回のステージは応用編となっている。
ステージの左上隅と右上隅に置かれた3個ずつのバルーンに注目していただきたい。
配置が左右対称であるが、これらのバルーンを使ったときの挙動は、左右で異なっている。
この違いを説明する理論体系において「優先順位」という概念が登場する。
詳細は当サイト「ステップアップガイド」の第2回記事で取り扱っているのでそちらをご覧いただきたいが、
端的に言えば、優先順位とは、オブジェの落下判定チェック順序である。
では私たちは、これで優先順位の本質を理解したことになるのか?
――否、である。
オブジェ間の優先順位を知っただけではステージのクリアには至らない。
これと同じように、件の問いかけにおいて、仕事と相手との優先順位を明確にすることは、良い応答とは言えないのである。
真に重要な点は、優先順位は、必然的に隙間の存在を生むということだ。
オブジェにおいてはこの隙間の有無は「疎・密」と呼ばれており、
前回今回の2ステージでは、隙間にミスティアが潜り込める形にすることがクリアのカギを握る。
ならば現実世界では?
仕事が大事な時もあれば、相手が大事な時もある。
優先順位があることは避けられないとしても、その優先順位が人の心に寂しさの影を落とす――
心の隙間を埋めてくれるようなあなたの返事を、あの人は待っているのではないだろうか。
(水狂)
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